老年社会科学
Online ISSN : 2435-1717
Print ISSN : 0388-2446
原著論文
重度要介護高齢者の在宅生活の長期継続に関連する要因
石附 敬和気 純子遠藤 英俊
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2009 年 31 巻 3 号 p. 359-365

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抄録

 重度要介護高齢者の在宅生活の長期継続を可能にする要因を明らかにするため,愛知県内の居宅介護支援事業所利用者のうち「在宅で長期介護を受けている重度要介護者」(n = 325)と「在宅から施設入所した重度要介護者」(n = 102)の在宅時の状況を比較し,在宅の長期継続の有無を目的変数とする多重ロジスティック回帰分析を行った.その結果「日中の同居者」がいる場合は3.8 倍(p <.001),「家族関係」がよいほうが1.6倍(p <.05)長期継続の確率を高め,介護者の身体的負担が1ランク重くなると0.4倍(p <.001)に確率を低めていた.また,在宅継続への本人の希望が1ランク高いほど1.4倍(p <.01),家族の希望が1ランク高いほど2倍(p <.001),長期継続の確率を高めていた.その他,利用サービスの種類が関連しており,家族や利用サービスを含めた支援状況が在宅生活の長期継続に関連していることが示された.

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© 2009 日本老年社会科学会
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