情報教育
Online ISSN : 2434-3463
GBS理論に基づくAIリテラシー教育の実践と効果検証
保本 正芳福田 美誉
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 6 巻 2 号 p. 35-41

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抄録
近年,生成AI が急速に普及するなか,AI を社会課題の解決に活用する力の育成が喫緊の課題となっている.しかし,教育現場では,概念説明中心の初学者向け教材と高度なプログラミング教材との間に大きな乖離があり,文系大学生が AI を文脈的に理解し適切に活用するための教育手法の検討が求められている.本研究は,文系大学生を対象として,ゴールベースシナリオ(Goal-Based Scenario: GBS)理論に基づく AI リテラシー教育教材を開発・実践し,その教育効果を検証することを目的とした.GBS 理論が強調する「目的志向の課題遂行」を学習設計の基盤とし,2023 年度の 1 年生には生成 AI を用いた思考支援演習を,2024 年度の 2 年生にはテキストマイニングを用いた分析演習を実施した.両科目を受講した学生のアンケート(5 件法)結果に対して対応のある t 検定を行ったところ,思考支援の実感,集中度,AI 科目履修意欲において有意な向上が確認され,効果量 d においても小〜中程度の効果が示された.また,自由記述の分析からは,AI の有用性と限界の理解が深まり,AI の結果を批判的に検討する態度が育成されていることが明らかとなった.以上より,GBS 理論に基づく段階的学習設計が,文系大学生に適した AIリテラシー教育手法として有効であることが示唆される.
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© 2026 日本情報教育学会

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