抄録
本研究では、乳幼児の母親を対象として習慣的な栄養素等摂取量の実態を明らかにすることを目的とした。さらに、栄養素等摂取量の適正化に関連する要因を探索した。愛知県内の私立幼稚園および保育所に通う乳幼児の保護者を対象に自記式質問紙と簡易型自記式食事歴法質問票(Brief-type Self-administered Diet History Questionnaire: BDHQ)による調査を行い、女性294名(平均年齢37.6±4.6歳)を分析対象者とした。習慣的な栄養素等摂取量は、日本人の食事摂取基準(2020年版)と比較して食物繊維やミネラル・ビタミンの摂取量が少なく、食塩と脂質が多かった。また、過去の食経験と現在の食意識について因子分析により3因子(料理への配慮、料理の簡便性、しつけ・マナー)を抽出し、それらの因子と栄養素等摂取量の適正化との関連を検討した。その結果、栄養素等摂取量の適正に現在の食意識「料理の簡便性」が関連することを明らかにした。