レギュラトリーサイエンス学会誌
Online ISSN : 2189-0447
Print ISSN : 2185-7113
ISSN-L : 2185-7113
特集(市販後適正使用に関する最近の話題)
PMDAにおけるRMP評価の最新の状況
村上 裕之込山 則行堀 明子
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 6 巻 3 号 p. 327-334

詳細
抄録

医薬品リスク管理計画 (Risk Management Plan : RMP) は, 医薬品の開発から市販後までの一貫したリスク管理をひとつの文書としてわかりやすくまとめたものである. RMPは主に安全性検討事項, 医薬品安全性監視活動, リスク最小化活動の要素から構成されており, 本邦におけるRMPの制度は2013年4月に施行された. 現時点でRMPが施行されてから3年が経過し, これまでの医薬品医療機器総合機構 (PMDA) におけるRMPの評価に関する事例経験も蓄積されつつある. 本稿では, RMPの概説とともに, これまでのPMDAにおけるRMPの審査経験を踏まえたRMP評価の最新の状況について紹介する. また, 医療現場におけるRMPの安全対策への利活用の推進も含め, RMPに関する今後の課題についても検討する.

著者関連情報
© 2016 一般社団法人レギュラトリーサイエンス学会
前の記事 次の記事
feedback
Top