安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
報文
高圧支燃性ガス中における発火温度の測定(1)
ポリ四ふっ化エチレンの発火温度
駒宮功額,森崎繁,琴寄崇
著者情報
ジャーナル フリー

1974 年 13 巻 3 号 p. 142-147

詳細
抄録

大気圧空気中で不燃性であるポリ四ふっ化エチレンの発火温度を,高圧の酸素,空気,ヘリウムー酸素(酸素20%)混合ガス中で,定温法(6kg/cm2Gまで)と昇温法(120kg/cm2Gまで)とにより測定した. この結果,定温法による最低発火温度と,昇温法による発火温度がほぼ等しいこと,圧力の増加による発火温度の低下はわずかであること,発火温度は酸素分圧で定まることなどが明らかとなった.また,昇温法に用いたミクロ形高圧示差熱分析装置は,120kg/cm2Gまでの高圧酸素または高圧空気中で600℃までの発火温度を数mg~数10mgの試料で再現性よく,かつ簡便に求められることがわかった.

著者関連情報
© 1974 特定非営利活動法人 安全工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top