ディーゼル車の排出ガス中の硫酸ミスト及び硫酸塩を定量した.定量はR.W.Westらの方法によった.排出ガスは孔径0.45μmのフロロポアフィルタを用いて直接採取した.アイドリソグ状態における総硫酸塩濃度は4mg/m3であり,硫酸ミスト濃度は0.5mg/m3であった.登り坂走行時には,硫酸ミスト濃度はアイドリング状態の2倍に増加し,硫酸塩濃度は3倍に増加した.これらはいずれもエンジン空ぶかし時には,アイドリング時の約1.5倍に増加した.また酸性ミスト検知板により,黒煙粒子に付着した硫酸ミストを検出した. 排出ガス凝縮液のpHを測定したところ1.2であった,定性分析によりSO42-及びNH4+イオンを検出したが,NO3-イオンは検出しなかった.この点からも,(NH4)2SO4のような硫酸塩及び硫酸ミストの存在が確認された.