安全工学
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雷管または少量の爆薬の爆発音の消音-泡による爆発音の消音(II)-
和田有司・田村昌三・吉田忠雄大橋正満・國川明輝橋爪 清小林 直太
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1989 年 28 巻 2 号 p. 102-106

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抄録

低騒音発破の消音剤としての泡の消音効果を6号雷管および3号桐ダイナマイトを用いて調べた. 亜鉛引鉄板製円筒内に泡を満たし,その中心で6号雷管を爆発させたときの消音効果は,泡の厚さ50 cm以下で約15dBであり,このとき,爆発によって円筒内の泡が全部消失した.また,1辺2mの立方体の金網中に泡を満たし,その中心に6号雷管をつるして爆発させたときの消音効果は約20dBで,このときにも泡の一部が消失していることから,消音効果の一部は泡の破壊による爆発エネルギーの吸収 によ、るものと思われる.

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© 1989 特定非営利活動法人 安全工学会
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