安全工学
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28 巻, 2 号
安全工学_1989_2
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
安全への提言
総説
報文
  • -酸化剤および酸化剤組成物の反応性と危険性評価(Ⅶ)-
    田中 則章, 吉沢二千六・和田有司・田村昌三・吉田忠雄, 劉 榮海
    1989 年 28 巻 2 号 p. 88-94
    発行日: 1989/04/15
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー

    酸化剤の爆発危険性を3っに分類する方法として,より簡便な10/20試験法を提案した.これは標準物質にっいて昇降法で50%爆点(H50)を求め,このH50で調べたい酸化剤一赤リン混合物について20回の実験を行う,そして,10回以上爆発したとき,この酸化剤は標準物質より危険性が高いとする方法である.この方法に基づき,いくっかの代表的な低感度酸化剤と高感度酸化剤の試験を行った.また,騒音の測定,新旧赤リンの影響,試料の経時変化の影響などを検討し,測定上の注意点について考察した.

  • 佐々木九郎・宮腰宏・今井忠男, 戸崎 光弘, 井野口 治
    1989 年 28 巻 2 号 p. 95-101
    発行日: 1989/04/15
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー

    近年,赤外レーザ光と光ファイバの結合システムあるいは超音波センサの計測などへの応用例が数多く発表されており,ガス濃度計測にっいてもそれらを応用したシステムの実用化あるいは高性能化が進められている.本報告では,代表的な可燃性ガスであるメタンガスの吸光度と音響物理特性の基礎データの1つとして,各メタンガス濃度に対する3,39μmレーザの吸光度特性および215kHz超音波の音速・減衰特性に関する測定結果を示し,これらの特性を利用したメタンガス濃度計測システムの可能性 についても述べた.

  • 和田有司・田村昌三・吉田忠雄, 大橋正満・國川明輝, 橋爪 清, 小林 直太
    1989 年 28 巻 2 号 p. 102-106
    発行日: 1989/04/15
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー

    低騒音発破の消音剤としての泡の消音効果を6号雷管および3号桐ダイナマイトを用いて調べた. 亜鉛引鉄板製円筒内に泡を満たし,その中心で6号雷管を爆発させたときの消音効果は,泡の厚さ50 cm以下で約15dBであり,このとき,爆発によって円筒内の泡が全部消失した.また,1辺2mの立方体の金網中に泡を満たし,その中心に6号雷管をつるして爆発させたときの消音効果は約20dBで,このときにも泡の一部が消失していることから,消音効果の一部は泡の破壊による爆発エネルギーの吸収 によ、るものと思われる.

技術ノート
  • 一酸化剤および酸化剤組成物の反応性と危険性評価(Ⅵ)一
    吉沢二千六・田村昌三・吉田忠雄, 金子 良昭, 田中 則章, 劉 榮海
    1989 年 28 巻 2 号 p. 83-87
    発行日: 1989/04/15
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー

    硝酸カリウムー赤リン混合物の落球打撃感度測定を行った,間接法より直接法のほうが50%爆点の落高(H50)が低い値となり,バラツキも小さかった.直接法の場合,重量225~535gの4種類の落球を用いた実験ではE50=0.24~0.31J(E50=H50における落球の位置エネルギー)であった.2559の落球を用いた実験では累積発火率を正規確率紙にプロットして考察した.また,接触混合物と完全混合物との感度の比較を行ったところ完全混合物のほうがlogHスケールで0.02~0.21高感度であった.また,2 成分の比が50/50のとき最高の感度を示した.

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