地表面からの深さが117~173.2m程度の浅い岩盤から採取した花闘岩コアを対象に,AE特性と変形率変化法の2つの方法より初期地圧を推定した.実験には繰返し載荷法を用いた.本載荷方法は変形率変化法に必要なほか,AE法の場合にコアの採取から載荷実験までの経過時間が比較的長い場合でも精度よく先行応力が推定でき,さらにAE発生特性の違いから軸方向初期地圧成分と最大応力とを同時に求めることができるという利点を有する。AE法と変形率変化法の初期地圧推定結果はよい一致を示し,鉛直方向初期地圧成分は当該岩石上部の岩盤の自重にほぼ等しいことが明らかになった.