1993 年 32 巻 1 号 p. 11-16
都市ごみ焼却施設の電気集塵器(ESP)灰を用いて,窒素雰囲気と空気雰囲気におけるダイオキシン類の生成と脱塩素化について反応温度250~500℃で比較実験を行った.その結果,酸素はESP灰中においてダイオキシン類を生成させる触媒の活性を高める作用があり,空気雰囲気中にダイオキシン類の生成量は300℃で最大であることが分かった, 窒素雰囲気の場合,300℃においてダイオキシン類は脱塩素化反応が起こり,45q℃以上の高温ではダイオキシン類の脱塩素化および分解と水素化反応が起こる.これらのことから灰中のダイオキシン類の熱分解装置の設計において加熱部分の灰の雰囲気から酸素を除くことによ弘低温で効率よくダイオ キシン類を無害化できることが明らかになった.