安全工学
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韓国釜山地域の降雨の化学的イ才ン特性
玉 坤・金 璁敬・韓 英鎬
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1996 年 35 巻 5 号 p. 337-342

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抄録

釜山市を中心に1995年2月から9月まで降雨中の溶存イオン成分の濃度を測定し,その特性を調べ た. 本調査期間中の降雨の試料数は289個であり,平均pHは5.99,平均電気伝導度は70.3μs/cmであった。降雨中の主要陰イオン成分であるSO42- 濃度が221μeq/1,CI-が157μeq/1,NO3-が50.9μeq/1 の順であった.また,おもな陽イオンはCa2+,NH4,Na,Mg2+,Kの順で,平均モル当量濃度は おのおの159.8,99.9,96.2,56.5,24.6μeq/1であった.降雨の化学組成に影響を与える非海塩の寄与 率は71.3%を示した,降雨中の酸性物質はNH4およびCa化合物により81.3%が中和された.陰イオンと陽イオンの相関は0.98であり,SO42-とNO3-がCa2+とかなりよい相関関係をもつため降雨の中和にCa2+の役割が大きいと考えられた。降雨の持続により電気伝導度およびイオン成分は減少した.SO42-とCa2+はおもに初期降雨に洗浄されるため,中和作用のあるCa2+が降雨の後半部に減少するのにつれて,pHも低くなる傾向を示した.酸性雨による大気汚染の評価においてはpHだけではなく,イオン成分濃度を考慮し,総合的な評価が必要であると考えられる.

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© 1996 特定非営利活動法人 安全工学会
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