2006 年 45 巻 2 号 p. 104-109
地震時においては,防火水槽は配水管等の水道施設に被害が発生しても使用でき,河川や池などの自然水利とともに重要な消防水利である.しかし,防火水槽の地震被害事例は少なからず発生している.本稿では,防火水槽が地震により減水に至る被害は,耐震性が不十分な,いわゆる“戦時型”の防火水槽や昭和20 年代に設置されたものに多く発生していること,昭和30 年代以降に設置されたものでも,地盤のすべりにより底設ピットの損傷による場合があることを述べた.また,危険物施設の消火設備用水利施設・設備の地震被害例を紹介した.