安全工学
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災害事例分析
三重県の発電所のRDF 貯蔵サイロでの火災と爆発
―その1:災害の概要,被害状況
八島 正明
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キーワード: 廃棄物, RDF, 新燃料, 爆発, 火災
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2011 年 50 巻 3 号 p. 169-176

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抄録

2003 年8 月14 日,多度町(現・桑名市)にあるごみ固形化燃料(RDF)貯蔵サイロ内で小爆発が発生し,その後サイロ内でくすぶり続けていた.19 日,サイロが爆発し,サイロの屋根で消火活動を行っていた消防職員2 名が死亡,サイロのそばにいた作業員1 名が負傷する災害が発生した.RDF(Refuse Derived Fuel)は新燃料の一つとして脚光を浴びたが,この事故災害を契機に,爆発・火災の危険性があることが社会に知れ渡ることになった.本件では3 回に分けて報告するが,その1 では災害の概要と被害状況を述べる.

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© 2011 特定非営利活動法人 安全工学会
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