2026 年 12 巻 1 号 p. 51-59
〔目的〕要介護高齢者における段差昇降自立度に関係する因子を探索した。〔対象〕通所リハビリテーション利用者89名とした。〔方法〕20cm 台の昇段,降段を評価し,自立群,片手手すり群,要介助群に分けた。段差昇降自立度を従属変数とした多項ロジスティック回帰分析を実施した。〔結果〕昇段および降段の自立群と片手手すり群の比較には,SPPB[昇段:調整オッズ比=1.92(1.06〜3.49),降段:1.82(1.09〜3.06)]が関連し,片手手すり群と要介助群の比較では握力[昇段:0.48(0.25〜0.92),降段:0.49(0.26〜0.91)]が関係した。〔結論〕段差昇降能力の改善には,SPPB と握力に焦点をあてた理学療法が必要である可能性が示唆された。