Sago Palm
Online ISSN : 2758-3074
Print ISSN : 1347-3972
研究・調査報告
サゴヤシの澱粉生産性に関する調査研究
―パプアニューギニアにおける1調査事例―
下田 博之斉藤 邦行パワー A. P.
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1994 年 2 巻 1 号 p. 1-6

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抄録
 サゴヤシの澱粉生産性に関与する要因のうち,1)幹立ち後収穫期 (花器形成開始期)までの年数,2)樹齢別・樹高別の澱粉含有量について,Papua New Guinea,Sepik州での調査事例を基に検討考察した.1981年にサッカーを移植したサゴヤシ苗の追跡調査から,調査地のサゴヤシは移植されたサッカーが幹立ち後,速い株で10年,遅い株では16年後に収穫期を迎えることが確認された.また髄中の澱粉は,幹立ちの2.5-3年後から幹の基部より蓄積を開始し,次第に頂部に向かって蓄積して,8年後には最頂部を除いて樹商別の含有率はほぼ一定となることを認めた.
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© 1994 サゴヤシ学会
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