抄録
日常生活において,ものを指さすことによって他人に話題の対象を示すことが多くある.しかし,指さした方向に対象となるものが複数ある場合,指をさした対象が他人に正しく伝わらないことがある.そのため,ユーザが指さした対象をコンピュータによって推定することができれば,コミュニケーションの円滑化が期待できる.本研究では,指さしコミュニケーションのための,カメラを備えたウェアラブルコンピューティングシステムの実現をめざす.本発表では,カメラによってユーザの指さし動作を撮影し,撮影画像を解析することで,ユーザが指さした対象を推定する手法について報告する.