抄録
現在,商品に貼付されている識別ラベルには,その印刷状態に応じて様々な不良が発生する場合がある.そのため,複数名の作業員が目視によって識別ラベルの検査を行っている.この作業は,長時間の連続検査が必要であるため,検査基準を一定に保ち,不良に対応するのは非常に困難である.本研究では,これらの問題を解決するため不良パターンを,パターンミス,ヨゴレ,カスレ,ニジミ,カケ,ズレの6つに分類し,撮像画像に2値化処理を用い,その画像を不良パターンに該当するか検査し,良品,不良品の振り分けをする卓上式ラベル印刷検査システムの開発を目的とする.本論文では,特に不良パターン6つの中からヨゴレについて,提案システムにおける検査能力を検証する.