システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
第53回システム制御情報学会研究発表講演会
セッションID: gs02
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監視下麻酔管理における鎮静度制御のための指標の検討
*西垣 勇輝*古谷 栄光*白神 豪太郎*荒木 光彦*福田 和彦
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抄録
監視下麻酔管理とは,患者の不安除去や予期せぬ体動の防止,健忘を目的とした麻酔法であり,比較的侵襲が小さな外科手術に際して,麻酔科医が患者の状態を監視し,自発呼吸を維持しながら麻酔薬を投与して適切な鎮静,鎮痛を実現するものである.監視下麻酔管理の場合,通常の手術よりも浅い鎮静状態で維持することが望ましいため,よりきめ細かい麻酔薬投与速度の調整が必要とされる.患者の鎮静度を適切に維持するための鎮静度制御システムに関する研究は監視下麻酔管理についても行われているが,鎮静度指標としてよく利用されているBispectral Indexを用いた場合,維持したい鎮静度付近で非線形性が強いなどの問題点があり,適切な制御が実現されていない.そこで本研究では,監視下麻酔管理における鎮静度制御に適した脳波に基づく鎮静度指標の検討を行った.また,適切と考えられる鎮静度指標について鎮静薬投与に対する変化のモデルを作成し,モデル予測制御法を用いた鎮静度制御システムを構成し,シミュレーションにより適切な制御が行えることを確認した.
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© 2009 システム制御情報学会
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