抄録
本稿ではウェアラブルコンピュータ、あるいはユビキタスコンピューティングを前提とした汎用性のある入出力インタフェイスとして、リング型のデバイスUbi-WA (Ubiquitous WirelessAccessories)について報告する。ウェアラブルコンピュータ、ユビキタスコンピューティングにおいて手を用いて入出力するインタフェイスの先行研究として、ジェスチャ認識などの画像認識によるもの、グローブ型デバイスなどを利用したものがあるが、前者は検出精度や拡張性、後者は手軽さや外見という点に問題がある。そこで、本研究ではリング型デバイスUbi-WAを汎用性インタフェイスとして提案する。リング型のデバイスにすることで、リング自体の工夫により検出精度や拡張性の向上が期待でき、なおかつ手軽に装着できるという利点がある。発表では画像認識を利用したUbi-WAの位置姿勢推定を取得する手法をについて述べる。