抄録
洪水や津波など、災害の危険があるとき、警報に従って素直に避難する人は少なく、避難率が50%を超えることはほとんどない。この一因として、警報が出されてもなお危険を実感できない人が多いことが挙げられる。 そこで避難率向上のため、より多くの人が危険を実感できる避難警報の作成を目指し、基礎調査を行う。先行研究では文字警報における色彩の影響を調査した。本研究では、音による警報を対象とする。警報であることが分かりやすい「スイープ音」と、映画などで臨場感を演出する「効果音」を組合せることで、危険が実感し易くなるのか検討する。