脳卒中の外科
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症  例
大型血栓化椎骨動脈瘤に対する直達手術と血管内手術併用療法の1例
室伏 敬介中嶋 伸太郎高木 悠輝藤田 修英足立 知司眞上 俊亮中尾 保秋山本 拓史
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2024 年 52 巻 6 号 p. 459-463

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抄録

症候性の血栓化椎骨動脈瘤は脳幹や周辺神経組織圧迫により治療が困難となることが少なくない.今回,開頭術と血管内手術とを組み合わせた“ハイブリッド手術”により治療を試みた症例を経験したため報告する.

症例は50歳代,男性.1週間前からの吃逆とめまいを主訴に受診.MRIにて右椎骨動脈に最大径34mmの血栓化動脈瘤を認め,脳幹の圧迫を認めたため手術適応と判断した.初回手術はハイブリッド手術室にて血管内治療と直達手術により母血管閉塞を行い,二期的に直達手術にて血栓摘除術を行い,脳幹部の減圧を行った.

血栓化動脈瘤では,vasa vasorumが血栓増大の一因とされており,血管内治療のみでは根治が困難とされ,vasa vasorumの遮断には直達手術の重要性が高い.手術操作が制限される後頭蓋窩手術では,血管内手術の併用が低侵襲下に母血管閉塞が可能な治療手段となる.

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© 2024 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
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