脳卒中の外科
Online ISSN : 1880-4683
Print ISSN : 0914-5508
ISSN-L : 0914-5508
原  著
内頚動脈後交通動脈分岐部瘤に対する血管内治療後の再治療の検討
藤原 秀元長谷川 仁鈴木 倫明澁谷 航平吉田 至誠大石 誠
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 53 巻 6 号 p. 385-392

詳細
抄録

内頚動脈後交通動脈分岐部瘤(IC-PC An)は血管内治療後に再発が多い瘤の1つである.IC-PC Anに対して血管内治療を施行した症例のうち,研究期間内に再発と判定して再治療を受けた12症例12動脈瘤(女性 11例,破裂瘤 4例,再治療時の平均年齢 64歳)を対象とし,その特徴や治療法につき後方視的に検討した.動脈瘤の平均最大径は10.0mm,ネック径は5.1mm,incorporated Pcomは7例,fetal Pcom(P1 absent)は2例に認めた.初回治療手技はsimple technique 7例,balloon-assisted technique 1例,stent-assisted coiling(SAC)4例であった.初回塞栓結果は,CO 1例,NR 8例,BF 3例.初回治療から再治療までの期間は中央値30カ月であった.再治療では,初回SACを施行した症例に対しては追加塞栓が選択され,初回ステント留置のなかった症例は,1例を除きSACあるいはflow diverter(FD)留置がなされた.再々治療を要した症例は1例であった.治療後の遅発性破裂はなかった.再治療を行っても制御不良と考えられた瘤を2例に認めた.再発IC-PC Anに対する当科での再治療は,初回治療の違いを踏まえておおむね有効かつ安全に行われたが,制御しきれていない瘤も存在している.再治療のさらなる戦略構築とともに,今後FDも含めた初回治療選択肢の検討が課題である.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top