生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究速報
血管透過性評価のための新規3D in vitro微小血管モデル
藤澤 佳乃子松田 勇末弘 淳一湯川 泰弘梅津 光生松永 行子
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 67 巻 3 号 p. 255-257

詳細
抄録
血管透過性亢進はがん,糖尿病性網膜症などの発症・進展に密接に関わっており,治療標的となりうる. 本研究では薬剤開発や毒性試験への応用を目指し,血管透過性を評価するための3D in vitro 微小血管モデルの作製を試みた.微小血管モデルの内部に蛍光物質を流し拡散性を測定することで血管透過性の定量評価が可能となった. さらに,炎症促進物質であるトロンビンの添加により透過性が亢進した炎症状態の血管を再現できることを明らかにした.
著者関連情報
© 2015 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top