新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野
2023 年 29 巻 2 号 p. 106-107
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I.目的
摂食嚥下障害において,嚥下惹起遅延は主たる病態のひとつである.過去の報告では,麻酔下ラットにおける塩化カリウム(KCl)の喉頭滴下による嚥下反射誘発効果は塩化ナトリウム(NaCl)に比して効果的である1),ヒトではKClを適用した時の随意嚥下間隔時間はNaClよりも短かった2)と報告している.しかし,カリウムイオンがどのように嚥下開始に関与しているかは明らかではない.本研究では,生理学的手法を用いてカリウムイオンが嚥下開始に及ぼす影響について,ラットを対象として評価した.
下顎運動機能とEMG論文集
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