日本顎口腔機能学会雑誌
Online ISSN : 1883-986X
Print ISSN : 1340-9085
ISSN-L : 1340-9085
学術大会抄録
麻酔ラットへのアトロピン静脈内投与がもたらす嚥下誘発の変調効果
中嶋 優太辻村 恭憲吉原 翠那小屋 公太真柄 仁井上 誠
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 29 巻 2 号 p. 108-109

詳細
抄録

I.目的

高齢者の多くは抗コリン作用をもつ薬剤を服用している.その副作用として唾液分泌抑制に伴う口腔乾燥や消化管運動低下が挙げられており,摂食嚥下機能への影響が懸念される.臨床的に抗コリン薬と摂食嚥下障害との関連は認識されている1)ものの,嚥下機能に対する直接的な影響については未だ明らかにされていない.

本研究は,ムスカリン性アセチルコリン受容体(mACh-R)遮断薬であるアトロピンが嚥下誘発に与える影響を検証し,そのメカニズムを解明することを目的とした.

著者関連情報
© 2023 日本顎口腔機能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top