2021 年 53 巻 6 号 p. 564-568
目的:大動脈弓離断症(IAA)および大動脈縮窄症(CoA)に対する当院でのEnd-to-Side Anastomosis(ESA)による外科治療術後の画像所見について検討を行った.
方法:2008年6月-2016年3月までの8年間でCoA/IAAに対して当院で施行した大動脈弓再建術34例のうち,ESAを再建術式として使用し,術後遠隔期に大動脈造影あるいは造影CTによる画像評価を施行した12例を対象とした.疾患の内訳はIAA 5例,CoA 7例.ESA施行時の日齢は生後17日(6日-3カ月),新生児症例は9例で,平均フォローアップ期間は4.9年(2.7-9.8年).術後の大動脈弓形態を,大動脈弓の幅(W)≒高さ(H)のもの(R:Romanesque型),W>Hのもの(C:Crenel型),W<Hのもの(G:Gothic型)に分類して検討した.
結果:術後に再建部分に対する再介入を要したものは2例で,手術による再狭窄解除が1例,バルーン拡大1例であった.術後の気道・食道狭窄は認めなかった.術後形態はR型は5例,C型が2例,G型が5例であり,re CoA解除を行った2例はいずれもG型であった.
結語:当院におけるESAによる大動脈弓再建では,術後の大動脈弓形態がGothic型になっているもので再介入を要するre CoAを生じており,今後も注意深い経過観察が必要である.