心臓
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[臨床研究]
当院におけるシアノアクリレートを用いた下肢伏在静脈瘤血管内塞栓術の導入と早期治療成績
山浦 一宏窪田 達也藤原 純明西牧 敬二
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2021 年 53 巻 6 号 p. 569-574

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抄録

 2019年12月に行われた本邦での下肢伏在静脈瘤に対する血管内塞栓術の保険収載を受け,2020年3月より当院でも本術式を導入した.本術式は超音波ガイド下にカテーテルを誘導し,シアノアクリレート系接着材を用いて伏在静脈を閉塞させる,新たな治療法である.これまでの血管内焼灼術と比較し,低濃度大量浸潤局所麻酔を必要とせず,熱焼灼を用いないため,より手術侵襲の少ない術式と考えられる.当院への導入においては,本術式の利点を最大に利用すべく血管内塞栓術は単独で行い,付加手術を行わない方針とした.このため,術後の追加治療を可能な限り回避し,一期的に治療を終わらせることを目標に,側枝静脈瘤が比較的軽度の症例を選択した.今回当院にて2020年3月から11月までに,血管内塞栓術を行った症例と,血管内焼灼術を行った症例に対し,患者背景や病変の状態,手術の内容,合併症を含む早期治療結果などに関して,基本統計量の違いを概観し,考察を行った.結果は,異なる基準で患者選択を行ったものの,術式間での患者背景や伏在静脈の治療長などは概ね同等と思われ,血管内塞栓術の潜在的なニーズは性別や年齢に関わらないことや,血管内焼灼術と同様の治療技術で問題なく治療が実施できることを示唆していると思われた.短期治療結果としては概ね良好と考えられ,合併症は特徴的な静脈炎と遅発性過敏症が既報と同等の頻度で認められた.

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