心臓
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臨床 無脾症候群の心臓調律異常
門間 和夫高尾 篤良柴田 利満
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1989 年 21 巻 4 号 p. 411-418

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抄録
無脾症候群50例について,経年的に標準15誘導心電図(一人平均7年10記録)を調べた.前額面平均電気軸が60度以上異なる複数のP波は全体の74%に認められ,4回以上の心電図記録のある症例では100%に認められた.複数のP波のある症例では,+30度-+90度のP波と+90度-+150度のP波が89%を占め,それぞれ心房の右上と左上に歩調取りがあると推定された.Dome and dart P waveと垂直に近い前額面電気軸P波が,右胸心の右上心房調律,または左心症の左上心房調律で認められた.1度房室ブロックが10%,洞結節機能低下が4%にあり,いずれも多脾症候群より低率であった.その他の調律異常には,副伝導路症候群10%,および非発作性接合部調律6%が認められた.
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© 公益財団法人 日本心臓財団
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