心臓
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研究 ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにおける心筋内脂質の変動とインスリンの効果
奥村 健二秋山 直彦塚本 英人橋本 秀和伊藤 隆之小川 宏一
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1989 年 21 巻 7 号 p. 813-818

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抄録
実験的糖尿病ラットの心筋脂質の変動とインスリンの効果をみるため,ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットで検討した.リン脂質含有量は,4週ではあまり変化がなかったが,8週ではホスファチジルエタノールアミンとホスファチジルコリンの減少とスフィンゴミエリンの増加がみられ,8週中の後半の4週間のインスリン治療で改善された.トリグリセリドはすでに4週より高値を示し,またコレステロールも8週で高く,インスリン治療で完全に正常化した.細胞内のセカンドメッセンジャーと考えられている1,2-ジアシルグリセロールは,トリグリセリドと同様高値を示し,4,8週で対照群と比較して各28%および19%と増加したが,インスリン治療により改善しなかった.以上より,糖尿病性心筋障害の発生には,コレステロールやトリグリセリドなどの中性脂質の関与,特に1,2-ジアシルグリセロールの増加が関与することが示唆された.またインスリンによる1,2-ジアシルグリセロールの増加はインスリンの作用によると思われた.
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