2006 年 47 巻 2 号 p. 80-84
(-)-hydroxycitric acidを約65%含むCaタイプのガルシニアエキスについて,新生チャイニーズハムスター肺由来細胞(CHL/IU)を用いる染色体異常試験によりin vitro における染色体異常誘発性を,マウス骨髄細胞を用いる小核試験によりin vivo における染色体異常誘発性を検討した.染色体異常試験では,短時間処理法の-S9処理および+S9処理ならびに連続処理法の24時間処理において,染色体の構造異常および倍数性異常を有する細胞の割合を増加させなかった.小核試験においては,小核を有する幼若赤血球の比率を上昇させず,小核誘発性を示さなかった.したがって,Caタイプのガルシニアエキスは染色体異常誘発性を有しないと考えられた.