食品衛生学雑誌
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ポリエチレンテレフタレート樹脂の安全性に関する研究 (第1報)
ラットでの経口投与による急性および亜急性 (3か月) 毒性試験
大高 忠彦三好 幸二古米 陽子仲吉 洋
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1978 年 19 巻 5 号 p. 431-442_1

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抄録

チタンあるいはゲルマニウム化合物を重合触媒として用い, 生成した2種のポリエチレンテレフタレート (PET) 樹脂のクロロホルム抽出物について, ラットでの経口投与による急性および亜急性 (3か月) 毒性試験を行った. 急性毒性試験で投与可能な最大量10g/kgでも死亡例なく, さらに一般症状および肉眼的剖検所見にも異常はみられなかった. 亜急性毒性試験 (PET-Ti: 5, 30, 180, 400mg/kg, PET-Ge: 5, 30, 180mg/kg) で一般症状, 体重変動, 摂餌量, 臓器重量, 血清生化学, 血液および尿検査には検体による変化はみられなかった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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