食品衛生学雑誌
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食品中のマイコトキシンに関する研究 (第8報)
穀類中のトリコテセン系マイコトキシン試験法
上村 尚西島 基弘斉藤 和夫高橋 尚子井部 明広落合 節子直井 家壽太
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1978 年 19 巻 5 号 p. 443-448_1

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抄録

穀類中よりトリコテセン系マイコトキシンの同時定量法を検討した. メタノールを用いて抽出した試験溶液をアンバーライトXAD-2カラムおよびフロリジルカラムクロマトグラフィーによりクリーンァップを行った. さらに濃縮乾固後, シリル化誘導体としてガスクロマトグラフィーを行った. 6種類のトキシンを大麦, 小麦, 米およびトウモロコシに添加した回収率は68~101%であった. 共存物質の影響について妨害の有無を検討したが, Neosolaniol に近い保持時間を示す不明なピークが現れ定量値に妨害を与えた. なお本試験法での確認限度はT-2 toxinで 0.2ppm, Deoxynivalenol, Nivalenol, Fusarenon-X および Diacetoxyscirpenol で0.1ppmであった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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