食品衛生学雑誌
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畜産食品中の残留ハイグロマイシンB検出法に関する研究
渡辺 昭宣徳丸 雅一池内 倶子近藤 貞雄
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1981 年 22 巻 1 号 p. 42-49_1

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抄録

畜産食品中の残留ハイグロマイシンBの検出には, 試験菌として Pseudomonas syringe を使用することが定められているが, 本菌の入手困難なことから, Bacillus subtilis ATCC 6633を試験菌として, その検査法を検討した. B. subtilis ATCC 6633を用いて薄層クロマトグラフィー・バイオオートグラフィーによるハイグロマイシンの定量は標準希釈液のスポット量が0.0625~1.0u/spot の範囲で極めて良好な直線関係が得られた. また, 動物組織試料中からの検出限界は, ブタの筋肉および肝臓では0.5u/spot (8.0u/g), 腎臓では1.0u/spot (1.6u/g) であった.
そして, その回収率は筋肉で57.1%, 肝臓で50.9%および腎臓で22.0%であった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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