食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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テトラゾリウム塩を用いた貝類の脱水素酵素活性の簡易比色定量法の改良
生鮮魚介類の鮮度に関する研究 (第2報)
角田 光淳井上 典子青山 光雄長谷部 昭久
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1986 年 27 巻 5 号 p. 487-491_1

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抄録

カキの脱水酵素活性測定法を改良して, 酵素活性の低い肉質部を生食する貝類への応用を検討した. 肉質部を約1.5mmにスライスし, トリフェニルテトラゾリウムクロリド (TTC) 試液 [0.2% TTC-0.1%コハク酸ナトリウム-2.84%リン酸二ナトリウム-2.34%塩化ナトリウム溶液] に投じ, 以下カキのえらの場合と同様に操作し, 生成したトリフェニルホルマザン (TF) をエタノールで2時間抽出後, 比色定量した. 本法のカキへの適用も可能であった. また, 本法による市販貝類の脱水素酵素活性を測定した.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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