1986 年 27 巻 5 号 p. 487-491_1
カキの脱水酵素活性測定法を改良して, 酵素活性の低い肉質部を生食する貝類への応用を検討した. 肉質部を約1.5mmにスライスし, トリフェニルテトラゾリウムクロリド (TTC) 試液 [0.2% TTC-0.1%コハク酸ナトリウム-2.84%リン酸二ナトリウム-2.34%塩化ナトリウム溶液] に投じ, 以下カキのえらの場合と同様に操作し, 生成したトリフェニルホルマザン (TF) をエタノールで2時間抽出後, 比色定量した. 本法のカキへの適用も可能であった. また, 本法による市販貝類の脱水素酵素活性を測定した.