1994年～1995年に都内で入手したイコサペンタエン酸 (EPA) 及びドコサヘキサエン酸 (DHA) を含有する健康食品中の脂肪酸含有量を調査した. 軟カプセル剤タイプの精製魚油加工品を中心に44検体についてGCにより定量した. 各試料を表示に基づいて (1) 魚油を主成分とするもの, (2) 魚油に植物油を配合しているもの, (3) 魚油の表示がないものの3群に分類し, 脂肪酸含有量及びn-3/n-6比を求めた. その結果, 魚油を主成分としたものに植物油を配合したと思われる製品やn-3/n-6比の低いものがあり, 品質管理と表示の適正化が望まれた.
