小児耳鼻咽喉科
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症例報告
マイコプラズマと肺炎球菌の混合感染による急性中耳炎の1例
冨山 道夫
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2018 年 39 巻 3 号 p. 352-357

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抄録

Mycoplasma pneumoniaeと一般細菌の混合感染による急性中耳炎(混合感染例)の報告はない。今回混合感染例を経験した。症例は1歳7ヶ月,男児。発熱,時々生じる湿性咳嗽を主訴に初診。鼓膜に異常なく後鼻漏を伴う急性鼻咽頭炎がみられ,clavulanic acid/amoxicillin(1:14)を投与。4日後発熱続き乾性咳嗽が強くなり再診。右急性中耳炎を認め,咽頭よりマイコプラズマ迅速診断を施行したところ陽性。初診時の鼻咽腔からpenicillin-resistant Streptcoccus pneumoniae(PRSP)が分離され,混合感染例と考え鼓膜切開術後tosufloxacinを投与。その後解熱し,中耳貯留液からM. pneumoniaeとPRSPが分離された。急性鼻咽頭炎の治療中に,乾性咳嗽が強くなり急性中耳炎を認めた場合は混合感染例を疑う必要がある。

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© 2018 日本小児耳鼻咽喉科学会
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