川崎病では咽後膿瘍に類似する画像所見を呈することがある.これまでの日本語論文28編51例について考察し,以下の特徴を見出した.年齢の平均は6.0歳,中央値は5.0歳であり,一般的な川崎病の好発年齢より高い.造影CTでは,咽頭後部の低吸収域は辺縁の造影効果が乏しいことが大半だが,辺縁の造影を見ることもある.しかし,川崎病では穿刺や切開により膿が確認されることはほとんどない.とはいえ咽後膿瘍との鑑別は重要であり,小児科医と適切に連携して診療に臨む必要がある.あわせて,典型例と,切開による排膿が見られないことから不全型川崎病の診断に至った非典型例を提示した.