小児耳鼻咽喉科
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シンポジウム2『小児難聴―いつ,誰に,何を,どう伝えるか―』
小児難聴―いつ,誰に,何を,どう伝えるか― 当事者である難聴児へ
増田 佐和子
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2024 年 45 巻 2 号 p. 61-64

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抄録

先天性難聴児の多くが乳児期に診断され,保護者のもと補聴器や人工内耳の装用や療育が開始されるが,当事者である難聴児主体の医療への移行についてはあまり意識されてこなかった.セルフアドボカシーのスキルを育てるためには,まず難聴児が自らの聴覚障害を理解することが不可欠である.子どもへの医学的な情報提供は年齢と成熟度に応じて随時行われるべきであるが,9歳頃からが一つの目安になると考える.中高生になれば難聴の機序も理解できるようになる.伝えるべき内容は聴覚の解剖生理,難聴の機序,聴力図の見方などの医学的知識や,多様性,セルフアドボカシーなど多岐にわたる.押しつけにならないよう,子どもにわかる言葉で正確な情報を伝えるように心がける.保護者にも配慮しつつ子どもの意志を尊重し,自己肯定感,自尊感情を高めるように意識することも大切である.聾学校などの教育機関と連携することも有用であると考える.

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© 2024 日本小児耳鼻咽喉科学会
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