日本シルク学会誌
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論文
煮繭のシステム化に関する研究
―浸漬処理と繭層の浸潤性―
木下 晴夫但馬 文昭
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1994 年 3 巻 p. 12-16

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抄録
 煮熟前処理による繭層への水分付与は煮熟度や煮熱斑に影響を及ぼし、生糸収率や節成績と密接な関係がある。ここでは煮熟前処理の浸漬処理において、浸漬温度、浸漬時間及び界面活性剤濃度による繭層浸潤度への効果を検討し、各要因の効果を明らかにした。その大要は以下のとおりである。 (1) 処理要因の中で浸漬温度による効果が大きく、特に70℃以上のとき繭層の外層及び最内層の浸潤度が著しく増大する。 (2) 浸漬時間の延長は外層や内層の浸潤には効果はあるが、中層への効果は小さい。 (3) 界面活性剤の使用は浸漬温度の低温の場合に繭層浸潤に効果が認められたが、濃度差の影響は認められなかった。 (4) 浸漬処理だけでは繭層の中内層への浸潤不足を生ずる。
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© 1994 日本シルク学会
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