理科教育学研究
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原著論文
相互教授を導入した授業における相互作用の効果 : 「消化と吸収」の学習を事例に
清水 誠安田 修一高垣 マユミ
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2009 年 50 巻 2 号 p. 81-88

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抄録

本研究は,認知心理学の分野で認知的な効果が期待されている相互教授の方法を中学校の理科学習に導入し,その効果を探った。学習内容は第2学年で行われる動物単元の消化と吸収である。授業後の生徒の記述からは,相互教授を導入した授業は生徒の科学的な概念の形成に有効であることが確認された。また,発話の分析結果からは,相互教授を導入した議論の場では自分の考えを主張する発話が多く見られるなど活発な相互作用が行われていることが認められた。

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© 2009 日本理科教育学会
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