2011 年 52 巻 2 号 p. 131-141
本研究では,小学生を対象にてこの作用点や力点にはたらく力を分数表現する方法に着目し,目盛りを記した実用てこの力点における手応えを分数表現にして数量的に実感させる指導法を開発・試行し,そして,手応えを分数表現する指導法の効果を検討した。その結果,以下の2点が明らかとなった。(1) 手応え(筋肉感覚)の数量的表現のために,実用てこに記した目盛りに基づいて表した分数を導入したことは児童にとって使用上の違和感が少なかった。(2) 実用てこの力点の手応えを分数表現した指導法は,数量的な表現の理解にとどまらず,定性的な大きさ(手応えが重くなる,軽くなる)の理解にも効果的であった。