理科教育学研究
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原著論文
理科への発展を志向した生活科における教授・学習モデルの実証的研究
―評価指標の開発と位置づけを通して―
藤森 詩穂小野瀬 倫也
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2018 年 58 巻 4 号 p. 367-379

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抄録

子どもの科学概念は既有の経験や解釈を通して構築されるものであり, このことは理科教育において大変重要な視点である。本研究では, 理科学習が始まる前段階である生活科に焦点を当てた。また, 学習指導要領で期待されている生活科の役割や課題を踏まえ, 理科学習へと発展させるための生活科学習の在り方を明らかにした。そのために, 以下の二つの視点から授業をデザインし, 教授・学習モデル及び, そこに位置づけた評価指標を実証した。(1)理科への発展を志向した生活科授業における教授・学習モデルの開発。(2)理科からみた子どもの資質・能力を育てる視点としての生活科の評価指標の開発。以上の教授・学習モデルの開発と授業実践による実証から, 教師の意図的な場の設定のもとで科学につながる子どもの気付きが生まれることが分かった。また, 教師が子どもの気付きを見とり, 価値づける視点としての評価指標を持つことにより, 子どもの気付きを科学概念へと伸長させる視点を明確にできることが分かった。

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© 2018 日本理科教育学会
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