理科教育学研究
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原著論文
協調的な問題解決を通じて児童の協調性と有能感を向上させる理科指導法
中山 直之小倉 康
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2023 年 64 巻 2 号 p. 145-154

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抄録

本研究の目的は,協調的な問題解決を通じて児童の協調性と有能感を向上させるための小学校理科の指導法を開発することである。児童の協調性と有能感を向上させるために開発した手立ては,問題を解決するために児童が計画した複数の実験の中から各児童が1つの実験を担当し,同じ実験を選択した者同士で実験を行い,各児童が自身の行った実験の結果を他の実験を行った児童に伝える場を設定し,「グッドジョブ」を讃えるワークシートを使用して協調的に問題を解決させるというものである。小学校第5学年「物の溶け方」の単元で,開発した手立てで指導する実験群と標準的な方法で指導する統制群を設定し,検証授業を行った。結果は,実験群のみで児童の協調性と有能感を高める効果を示した。加えて児童の理科における自信や興味・関心を高める効果も示唆された。

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© 2023 日本理科教育学会
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