日本女性科学者の会学術誌
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総説
低酸素特異的融合タンパク質を用いた治療薬・診断薬の開発
近藤 科江
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2008 年 9 巻 1 号 p. 13-19

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抄録

がんの種類は多様であるが、生命を脅かすがんは転移・浸潤能を獲得した「悪性度の高いがん」である。がんを早期に画像化することが、早期診断の要であり、早期治療にとって重要である。現在の画像診断は、「位置と大きさ」という物理的情報に重点が置かれているが、がんの質的情報を得ることができれば、治療方針を立てる上で有用である。固形腫瘍に共通して存在する『低酸素』は、正常組織には存在せず、悪性度の高いがんでより多く存在する。この『低酸素』を感度良くイメージングすることができれば、初期のがんや転移がんの早期発見に貢献できるのみでなく、的確な治療のための情報を提供することができる。我々は、低酸素を標的としたイメージング・ターゲティング研究を行い、早期診断・早期治療に繋げるプローブ開発を行っている。

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© 2008 日本女性科学者の会
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