抄録
49歳,女性。既往歴には特記事項なし。2010年夏頃より右肘部に腫瘤を認めた。組織像では,真皮浅層から皮下にかけて結節性に形質細胞様細胞が増殖し,一部にリンパ濾胞様構造を呈し,リンパ球様細胞の浸潤を認めた。形質細胞様細胞はCD79a,CD138,bcl-2陽性,CD10,CD20陰性であり,軽鎖制限を認めた。胚中心部はCD10,CD20,CD21が陽性であった。末梢血と骨髄に異型細胞はなく,多発性骨髄腫の皮膚転移は否定的であった。全身検索でも他部位に病変を認めず,皮膚に原発した形質細胞分化の著明な濾胞辺縁帯リンパ腫と診断した。右肘の残存病変の追加切除の後,放射線治療を行い,再発は認めていない。