抄録
22歳,女性。生下時より左肩から背部にかけて広範な色素性母斑あり。左肩の色素斑の中に小学生の頃に皮下結節出現。徐々に増大してきたため紹介受診。現症:左肩の色素斑の中に1.5 cm大の皮下結節あり。局所麻酔下に皮下結節を摘出した。病理組織学的に結節を作る細胞と周囲の母斑細胞との間に移行像がみられること,細胞の異型性は高度ではないこと,分裂像は少なく,異常核分裂像がみられないこと,壊死像がみられないこと,Ki-67陽性細胞が7%と高くないことが観察された。以上より先天性巨大色素性母斑に生じたproliferative noduleと診断した。術後1年6ヵ月経つが,再発,転移は認められていない。