2017 年 32 巻 1 号 p. 44-50
症例1は51歳,男性。11年前,前医にて下腹部の4cm大の腫瘤を切除され基底細胞癌と診断。10年後,左大腿の浮腫で前医を受診し,左鼠径リンパ節,肺,左腸骨に転移あり,鼠径リンパ節と骨転移に放射線治療。翌年,陰囊に皮膚転移が出現,当科初診し化学療法を施行。症例2は73歳,女性。右第1趾間の4×3cm大の腫瘤で当科初診。基底細胞癌の診断で切除・植皮。2年後,右鼠径リンパ節が腫大し,右鼠径・骨盤リンパ節郭清。外腸骨・閉鎖リンパ節に転移あり。その5年後,健康診断で多発性肺結節を指摘され当科を再診,化学療法を施行。2例ともシスプラチン・アドリアマイシン療法でpartial responseが得られたが腎機能低下に伴い,カルボプラチン・アドリアマイシン療法に切り替え,症例2ではprogressive diseaseとなり1年3ヵ月で永眠。