2024 年 39 巻 2 号 p. 198-203
65歳,男性。40年ほど前から恥丘部に腫瘤を認めていたが放置していた。巨大化したため当科を受診した。恥丘部に長径97 mm×短径54 mm×厚さ25 mm大の無色素性の有茎性腫瘤を認めた。皮膚生検を行い基底細胞癌(以下BCC)と診断し,10 mmマージンで全切除して2期的に閉創した。臨床型として比較的稀なpolypoid BCCであり組織学的には微小結節型であった。BCCは一般的には顔面に好発し,黒褐色蝋様光沢を呈する結節であることが多い。有茎性や無色素性の臨床像をとることは稀であり,その場合は悪性を疑いにくい。診断の遅れや不適切な切除には注意が必要である。