抄録
症例は58歳女性。1992年頃より出現した4cm大の右前腕有棘細胞癌 (以下SCC) に対し, 当院で2002年7月切除術およびセンチネルリンパ節生検を施行。センチネルリンパ節に転移は認めず, PT4NOMO・Stage IIIとして以後外来フォローするも2003年3月以降受診せず。2005年7月当院再診時, 右肘部に20cm大, 右腋窩に4cm大の糜爛を伴う腫瘤, 右上腕部内側には皮下腫瘤がみられた。SCC再発と診断し, 右上肢を肩関節より離断, 右腋窩リンパ節郭清術施行。センチネルリンパ節陰性であったにもかかわらず再発した理由については, リンパ管内やinterval (in-transit) nodeに転移があった可能性が考えられるが, これらを文献的考察を加え報告する。