皮膚の科学
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症例
ケトン血症を伴った色素性痒疹
亀山 裕子荒金 兆典川田 暁手塚 正
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ジャーナル 認証あり

2003 年 2 巻 3 号 p. 168-172

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抄録
18才女性。初診の6ヵ月前から前胸部・項部に紅斑,丘疹,網目状の色素沈着が出現した。皮疹出現の4ヵ月前より体重減少がみられ生理も止まっていた。病理組織では軽度の表皮肥厚,基底層の液状変性,真皮上層の血管周囲に小円形細胞の浸潤を認めた。臨床像および病理組織学的所見より色素性痒疹と診断した。血中ケトン体分画は,アセト酢酸,3-ヒドロキシ酪酸,総ケトン体の上昇がみられた。尿中ケトン体は陰性であった。ミノサイクリン200mg/日内服2週間で血中ケトン体分画は正常となり,4週間内服によって皮疹は治癒した。自験例の発症において高ケトン血症が関与している可能性が示唆された。
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© 2003 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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